ピンクリボンは、乳がんの早期発見、早期診断、早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。
ピンクリボン運動は、8人に1人が乳がんを患うといわれているアメリカで、1980年代から盛んになりました。乳がんは、早期に発見し治療すれば治るという特徴をもっているため、検診に対する個人の意識を高める必要があります。そこで、行政、市民団体、企業などが、乳がんの早期発見を啓発するためのイベントを展開したり、ピンクリボンをあしらった商品を頒布し、その売り上げの一部を財団や研究団体に寄付するなどの取り組みをしています。その結果、市民や政府の意識を変えることで、検診率が高まり死亡率が低下しました。
また、このピンクリボンには、女性が乳がんを日々意識することの象徴となるように、という願いが込められています。さらに乳がんになってしまった女性たちがこの病気を乗り越え生き延び、そして克服できるようサポートする運動を表しているのです。